【ツナグプロジェクト】釜炒り茶柴本・柴本俊史さんpart1
【釜炒り茶柴本・柴本俊史(しばもと としふみ)さん】
生産地:静岡県牧之原
代表するお茶の種類:釜炒り茶、和紅茶
農法:八木農法、自然農法
一言で表すと「星を愛するチャレンジャー」
日本最大のお茶の生産地「静岡県」のお茶農家の三代目。
彼の代名詞と言えば、「釜炒り茶」。
釜炒り茶は、釜でお茶を撹拌しなから乾燥させる「炒る」という工程が入る。
そのため、独特な香ばしくて、甘みのある風味が生まれる。(炒り香ともいう。)
↑柴本さんの代表作「釜炒り緑茶・香り美」。葉の形状も勾玉状(まがたまじょう)になる。
ウーロン茶の製法も積極的に学び、口に入れた後半から甘みが感じられる回甘(カイグン)のあるお茶や、余韻が長く続く味わい深いお茶も多数産み出している。
また、茶畑の付近に自生する蝋梅(ロウバイ)や柑橘系の果物・橙(ダイダイ)の花を摘み、ジャスミン茶を作る要領で香りづけをしたオリジナリティー溢れる新たなお茶づくりにも取り組んでいる。
そう、
まさに彼は出逢った頃から、
いや、生まれ持ってのチャレンジャー気質の茶師である!
お茶農家を継ぐ決意をしたのはいつの頃だったのだろうか?
そんな素朴な疑問を投げかけると、思ってもみない答えが返ってきた。
「継ぐ気はさらさらなかった!」
代々受け継がれてきたお茶農家の生まれでありながら、
学生の頃はお茶農家を継ぐ気はなく、「継がない理由」を探すためにお茶を学べる高校に進学したそうな。
幼い頃から「星」が大好きで、お年玉はもっぱら望遠鏡につぎ込んだ。
自身で主催して星を見る会を催したり、友人たちに今日見れる星の情報などを発信する“星メール”なるものを送っていたそう。
夢中になったことはとことん学び、それを持ち前の明るさで発信する。
「我が道をゆく。行けばそこから道と成った」
という、今の彼のお茶作りにも通じている情熱を感じた。
お茶の香りに包まれながら、
空の広い牧之原でぜひ星天を見上げてみたいものだ・・・。
続く・・・